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久保翔輝×株式会社スダチ【長期インターン体験談】


「現状を抜け出して、新たな人生に挑戦したい。」

このような想いを抱いている人がいたら、ぜひ彼のストーリーを聞いてほしい。

今回お話を伺った久保 翔輝(くぼ しょうき)さんは、警察官を辞めて大学に入学し、在学中に起業するという、なんともパワフルで興味深い経歴をもつ。

現在BBT大学経営学部2年生でありながら、今年5月に長期インターンシップ事業をおこなう株式会社CONNECTAを立ち上げ、学生起業家となった。

久保さんは、なぜ警察官になり、安定した公務員から一転、新たな道を選んだのか。

その行動力の秘密から、その後の長期インターン先との出会いや学びの話をじっくり聞いてみた。

バドミントン人生から警察官へ

「曲がったことが大嫌い」だった

神奈川県横浜市で生まれ育った久保さん。元気でやんちゃな子どもだったという。

「正義感が強いほうでした。間違ったことをしている友人がいると、つい注意してしまう。」

警察官になる将来がよくわかる。

小学3年生のとき、友人が習うのをきっかけに「バドミントン」を始め、久保さんはすぐにのめり込んだ。
中学では、わざわざバドミントン部のある学校まで越境して通っていたほどだった。

将来はバドミントン選手に……

小学校から県大会に出場し、中学でも成績を伸ばし続けた結果、高校では神奈川県で優勝し、全国大会に出場という輝かしい成果をおさめた。

いつしか将来の夢は「バドミントン選手」に。

スポーツ推薦をもらい、大学進学をすることもできるはずだった。


しかし、高校2年生の時に「ヘルニア」を患ってしまう。

「授業中、座っているだけでも辛くて、何度も手を挙げて、席を立たせてもらわないと授業をこなせないほどでした。毎日病院にも通い、痛みと戦っていました。」

痛み止めを飲み、無理やりバドミントンを続ける日々。

だが、それも長続きせず、高校3年生の10月の全国大会出場を最後に、バドミントン人生は幕を閉じた。

本気で情熱を注いできたバドミントン。

ヘルニアの診断を受けた時は、さぞ辛かったのではないだろうか。

「もちろんショックではありましたが、意外と楽観的だったんです。当時、シングルスとダブルスの2種目をしなければならなくて、正直とてもきつかった。だからヘルニアがきっかけで、好きだったダブルス1本に絞ることができて、『ラッキー』くらいの感覚でした。」

逆境をマイナスと捉えず、プラスのエネルギーに満ち溢れる久保さんの姿が、とても眩しかった。

その後、名医との出会いによりすっかりヘルニアは改善。しかし、将来の夢のベクトルは、もう別の方へ向いていたのだ。

希望に満ちあふれ、警察官に

「昔から正義感が強く、バドミントンのおかげで体力に自信もあった。だから警察という職業は、自分にマッチすると思うようになったんです。」

高校卒業後、警察官になることができた久保さん。

根本にあるのは、一貫して「人助けをしたい」という想いだった。


しかし少しづつ、現実とのズレを感じるようになったという。

「現場を体験し、よりリアルに『困っている人を助けたい』という思いが強くなったんです。警察はどうしても、事件が起こってからじゃないと助けられない。でも自分は、それを未然に防ぎたい。」

世の中にあふれる悲しいニュースが、より一層目に入るようになった。
せっかく一流企業に入っても、理想と現実のギャップに苦しみ、自ら命を絶ってしまう人までいる。

しだいに久保さんの中で、「社会に出たとき、楽しい人生を送る人を増やしたい」という思いが強くなっていった。

「自分は今後どうすればいいのか考えた時に、『長期インターン』を提供したいと思うようになったんです。社会に出る前に現状を知ることができれば、ミスマッチなどで辛い思いをする人を減らせるんじゃないかと。」

自分の進むべき道を定めた久保さんは、まずは大学に入ろうと決意。
友人をきっかけに知った大学に入るべく、細かな将来設計をたて、警察を辞める決断をした。

「事前に大学の説明会に行き、明確な進路を決めてから、上司や親に報告しました。

『この大学を受け必ず合格します』という感じで、自分の思いやその根拠、今後の計画まで、迷いなく伝えました。」

この綿密な将来設計が、勇気の一歩を踏み出す自信に繋がるのだ。

「挑戦したいけど勇気が出ない」。

そんな人は、ぜひ久保さんのようにできるだけリアルな未来をイメージして、心配がなくなるまで細かい将来設計を立ててみてはいかがだろう。

ただ辞めるだけ、始めるだけでは不安なのは当然。

周りの人を納得させる根拠作りと、不安要素の解決策までをしっかり固めておくことが、「自信」と「安心材料」になるのだ。

「大学と長期インターン」で新たな人生のスタートへ

警察を辞め、BBT(ビジネス・ブレークスルー)大学に入学した久保さん。

日本初のオンライン大学で、専門的に経済学を学び、卒業することで「経営学士号」を取得することができる、先進的な大学だ。

起業をしようとしていた友人からその存在を聞き、興味を持ったのが入学のきっかけだった。

同時に、長期インターンをしてみたいという思いもあった。

長期インターン生が「主役」になれる会社

大学1年生の夏、先輩に「株式会社スダチ」を紹介してもらったという。

「調べてみると実に素晴らしい会社で、すぐに働きたいと思いました。また、先輩が親身に寄り添い、どんな仕事をするのかを説明してくれたので、不安もなく足を踏み入れることができたんです。」

株式会社スダチは、不登校支援をおこなう会社。脳科学に基づいた解決方法で、子どもではなく親に向けた解決プログラムを提供するなどしている。

そこで久保さんは1年弱、長期インターンをすることになった。
業務としては、広報やWebマーケティングを担当。

「とても面白い会社で、集客に関しては全てインターン生が主導なんです。サービス提供・展開は社員や業務委託の方ですが、Webマーケティングの部分は全て任せてもらえました。」

広告作りやSNSでの呼びかけ、またアプリの立案など、実に多くのことを長期インターン生でまかなう。懐が大きく、若い意見も取り入れる、風通しのいい会社だ。

「最初は、ライター業でメディアに出稿などをしていました。その後Webマーケティング部門にうつり、SNSの広告全般を担当したんです。マニュアルも引き継ぎもない状態で、最初は全ての工程に苦労しました。」

LINEなどによる広告出稿を、デザインから全て久保さんがおこなった。

1から自分で調べ、他社の投稿を参考にしながら、試行錯誤して作っては戻される日々。

「直接社長に見ていただけることも多くて。社長・社員と長期インターン生の距離が、とても近い会社でした。」

このような相談しやすい環境に加えて、久保さんを急成長させてくれたのが「周りの状況を常に確認できる環境」だった。

「定例会で、全ての部門の人と、細かく業務内容や進捗具合を共有するんです。まわりの動きがよく見えて、かなり勉強になりました。ここで、売り上げに繋がるノウハウを学ぶこともできたのだと思います。」

「目標の立て方・達成方法」の学び

株式会社スダチで学んだこの方法は、長期インターンを終えた今でも、実生活や起業に役立っているという。

具体的にはこのようなものだ。

①3か月に1度の「目標設定会議」で、一人ひとりが「業務目標」と「行動目標」を決める。

・業務目標……具体的な数値などの目標。 例)「 Facebookでのクリック率を〇%引き上げたい」

・行動目標……業務目標を達成するための、自分がすべき行動。 例)「先入観を排除し、きちんと事実に基づいた情報で結論を下したい」

②3か月後の目標達成に向け、月に1度、社長との1on1ミーティングでフィードバックをおこなう。

「この1on1ミーティングはすごく有意義な時間でした。最初は業務や目標に関する話をするんですが、最後には自分が質問をする時間もあったんです。その時に、起業するにあたってのヒントもたくさん教えてもらいました。」

長期インターンでの学びを生かし、ついに起業へ

親友との再会

2023年5月、インターンシップ事業をおこなう「株式会社CONNECTA」を立ち上げた久保さん。
企業に向けた「長期インターン求人広告」などの事業に加え、学生に向けた「長期インターンの無料相談」も随時受け入れているという。

共同経営者の四十川大樹(あいかわ だいき)さんとの出会いについて話してくれた。

「実は中学の同級生。当時とても仲が良くて、1年程前に再会したんです。警察を辞めたことを話し、同じく経営について学んできた彼と、一緒に会社を立ち上げようという話になりました。」

長期インターンへの窓口をひろげ、入りやすく

四十川さんも長期インターンを経験し、その大切さを実感していたという。

「まだまだ少ない長期インターンの窓口をひろげて、学生がミスマッチなく、楽しく社会人生活を送れる人を増やしたい。その思いから、事業を立ち上げました。

自分が長期インターンをしたとき、社員さんたちは皆いきいきした表情をしていたんです。今の学生たちにも、将来社会にでて楽しく過ごしてほしい。苦しくなる人をなくしたい。」

『長期インターン』は、理想と現実のギャップで壊れてしまう人を救うことができる、ひとつのツールでもあるのだ。

学生へひとこと

「まわりに長期インターンをしている先輩がいなかったら、ぜひ気軽に連絡してきてください。」

実際学生のなかでも、ガクチカ(学生時代に力をいれたこと)のためにも長期インターンをしてみたいが、何をどう始めたらいいか、「一歩目の踏み出し方がわからない」という人も少なくない。

久保さんの展開する無料相談では、「まず、長期インターンってなに?」といった簡単な質問でも気軽に説明をうけることができる。

「公式LINEからの気軽な問い合わせで、それぞれに合った説明や、相談・アドバイスをしています。一番大事にしていることは、親身になること。当時、自分が先輩に丁寧にアテンドしてもらえたことで、とても安心できた経験があるので、自分もそんな存在でありたいと思っています。」

面接対策や、最終的な長期インターン先の決定まで、全て無料で付き合ってくれる。

本当に親身な先輩のような存在である。

またヒアリングしたうえで、勉強やサークルなどの兼ね合いから、「今は長期インターンはやらなくてもいい」という結論になることもよくあるという。

だからこそ、何か変化を求めている人がいたら、気軽に「久保先輩」に相談してみてはいかがだろうか。

CONNECTA-長期インターン-学生1人1人を全力サポート

社会に出ても、いきいきと楽しい人生を歩んでいくために。