不動産

弓達 太一×アルファス株式会社【長期インターン経験談】

なんで、インターンをするんだろう。

「ただなんとなくインターンをやるよりは、目的があった方が楽しめるし、しんどい時に踏ん張れると思うんです。」

そう答えるのは、今回お話を伺った、弓達 太一(ゆだて たいち)さん。
名古屋大学の情報学部、自然情報学科に通う大学3年生だ。
現在は2社目のインターン先で、学生の採用に関わる業務を行っている。

今回は、弓達さんがどのような学生生活を歩み、インターンをするに至ったのか。そしてどのような目的で、どのようにしてインターン先を選んだのか、お話を伺った。

インターン先との出会い

 幼少期、親のお仕事の都合で西日本を点々としていたという。

「広島で生まれ、鳥取、福岡、鹿児島、愛媛と数年おきに移動する、いわゆる転勤族の家庭で育ちました。引っ越しを繰り返すうちに、それぞれの土地や学校といった、出来上がっているコミュニティに入り込むことが得意になっていきましたね。うまくいかず、転校先で1ヶ月くらい友達と話せないこともありましたが、そういった経験からも学ぶことは多かったです。」

高校は愛媛で過ごし、大学進学で名古屋へ。

好きなことを学びつつ、キャンパスライフも充実させたい。
そんな思いから、入学後は4つものサークルや学生団体に参加。
1年の10月ごろには、早くも初めての長期インターンに挑戦していたんだとか。

きっかけは、友人が楽しそうに長期インターンをやってる姿を見て『おもろそう』と思ったから。」

友人のインターン先に、自分も、と飛び込んだ。

離れていく仲間、増える負担。

弓達さんが一社目に飛び込んだ先は、駐車場の運営を行う会社。
しかし、任されたのは『学生のコミュニティ作りとその運営』だったそう。

−なぜ、駐車場の運営会社が学生コミュニティを?
「正直、入ったばかりの頃の自分はそんなこと考えもしなくて(笑)今思えばですが、もしかしたら、新卒採用に繋がるみたいなこともあったのかなとは思います。」

確かに。自社の新卒採用に役立てるための学生コミュニティ、と考えると納得がいく。

−具体的にはどんな業務を担当していたんですか?
「当時いた学生インターン4名で、週に1回、学生を集めたイベントを開催することが仕事でした。1人1~2つ企画をして、集客、実行していく流れです。ボードゲーム会といった誰でも楽しめるゆるいイベントから、勉強会のようなかっちりしたものまで、さまざまなイベントを開きました。」

企画から実行までを学生だけで担う。
やりがいや面白みも感じていた弓達さんだが、約5ヶ月勤めたのちに退職に至った。

−なぜ辞められたんですか?
「4人いた学生インターンの内、2人は就活を理由に11月で抜けてしまって。さらに、残ったもう一人と僕で、別々のコミュニティを担当することになったんです。僕は引き続き学生コミュニティを運営していたのですが、それまで4人でやっていた業務を急に1人でやることになった結果、一気に負担が大きくなってしまって。」

イベントの回数を減らすなどしてなんとか回していたが、それでも企画から実行までを1人で担うのは大変だった。

「そのタイミングでコロナの感染拡大。会社的にもこれまで通りオフラインでイベントを開催することが難しく、自分自身も余裕がなくなっていたので、このタイミングでやめるという決断をしました。」

自分に必要だったのは、「余白」だった

元々、忙殺される日々を好んでいたと話す弓達さん。
手元のスケジュールは、サークルや団体活動、インターン、授業で常にパンパン。そして、そこに突如降りかかったコロナウイルスの影響により、生活は一変する。

「コロナの影響でインターンをやめ、授業や団体活動はオンラインに移行。家から出られない状況になると同時に、生活の中にまとまった空白の時間が生まれて。この時に、初めて自分とちゃんと向き合ったんです。」

ある意味、忙しさから無理矢理引き剥がされた自粛期間。
この時期を経て、「弓達太一」という人間がまるっと生まれ変わったと話す。

日々、無限に“気づき”でした。読書に没頭してたくさんの本を読み、人生や生きる目的について考えを巡らせることで、自分の考え方や価値観に大きな変化がありました。

忙殺されていると、気づけなかったり、見過ごしてしまったりすることがある。
だからこそ、腰を据えてじっくりと考える時間や余白が必要。

この考えが今の自分にもつながっているそう。

目的とタイミングが導いた、2社目のインターン先

コロナも少し落ち着きを見せた大学2年の10月ごろ、2社目のインターンを始めた。ただ、以前のインターンと違うのは、そのインターンの目的と選択の仕方。

「1社目を経て、インターンをする目的をしっかりと持った方が仕事にきちんと向き合えると感じました。」

「2社目のインターンを始めるには2つ目的がありました。
1つは社会人からフィードバックをもらえる環境に身をおくこと。2つめはチームで働くことが自分にあっているのか、を検証すること。」

“なぜインターンをするのか?”
このシンプルな問いこそ、意外と忘れられているような気がする。
そして、この問いにはっきり答えるのは、実は簡単ではないとも思う。

2社目のインターン先とはどのようにして出会ったのだろうか。

「きっかけは、同じ学部の先輩が立ち上げた長期インターン求人サイトでした。ちょうどインターン先を探していた時だったので、広告を見て『これだ!』と、すぐに申し込みました。そのサイトを通じて、現在のインターン先であるアルファス株式会社に出会いました。」

選んだ会社は、名古屋を中心に不動産事業を行うベンチャー企業。

−他にもいろんな企業がある中で、なぜアルファス株式会社を選んだのでしょうか?
「社長直下で働けるというワードに惹かれて。逆に業種や職種はあまりこだわっていませんでした。それから、社長と面接したときに感じた、ビジョンファーストな考え方もこの会社を選ぶ決め手になりましたね。」

面接の時点では配属先が決まっておらず、社長と一緒に決めたんだとか。

「面接中に社長から『何やりたいの?』と聞かれ、『社長直下でチームで働きたいです』と素直に伝えました。そこから大学でやっている活動の話へと広がり、これまでの活動や自分の特性などを踏まえて、その場で採用のチームに配属されました。現在は、学生向けに、ベンチャー企業の役員やCEOを集めた対談イベントを企画しています。」

オンラインでも、深い関係性は築ける

仕事はフルリモート。勤務時間は、週1回の定例ミーティングのみ固定で、あとの働く曜日や時間帯は自由に決められるそう。

しかし、自由度が高い反面、コミュニケーションの取りづらさなど、リモートならではの難しさもありそうだ。
オフライン、オンラインどちらの働き方も経験している弓達さんの率直な感想を伺った。

「僕も最初はフルリモートって難しそうだなと思っていました。でも、今フルリモートの働き方をしていて思うのは、フルリモートでもここまでできるんだということです。」

「例えばですが、みんなでオンラインでご飯会をする。これだけでも回数を重ねていくと結構仲良くなれたりして。そこから仕事の話だけじゃなく、就活の相談やプライベートの悩みも聞いてもらうことで、さらに関係性が濃くなりました。」

リモートであっても、ツールの使い方や話す内容の工夫次第で関係性を深めることができるようだ。

「ただやっぱり、リモートならではの難しさもあって…」と弓達さんは続ける。

「人と同じ空間を共有して、一緒に仕事をしていると自然とモチベーションって上がるんですが、一人だとそれがなかなかうまくいかなくて。フルリモートでのモチベーションの維持については、何かいい方法がないかなと模索しています。」

やっぱり、働いてみないと分からない

2社目のインターンを初めて、1年と少し経過した現在。
実はこれまでで一番の壁にぶち当たっていると話してくれた。

「4ヶ月ほど前に、外部の採用コンサルの人が入ってくれたんです。頭の回転がはやく、仕事のできる人で、なんとしてでもこの人に食いつきたい!と思って、イベントの企画に取り組みはじめました。」

「頑張りたいという思いから、イベントの目標値を高く設定したんですが、これがなかなか大変で。イベント開催に向けて準備中なんですが、うまくいかないことも多くて(笑)でも、しんどくてもやっぱり楽しいし、好きなんですよね。」

確かに、しんどいと言いながらも、話すその姿はずいぶんと楽しそうに見える。

困難に向き合いながらも、楽しみながらインターンに取り組んでいる弓達さん。
働く前と現在で、どのような変化を感じているのだろうか。

働くイメージが沸いたことが大きな変化かなと思います。採用と一言でいっても、実は裏側にたくさんの仕事や仕組みがあることを知りました。目標に対してKPIをたてて、施策を改善し、実行する。そしてその改善を経て数字が更新されていく。仕事ってこうやって回っているのか、と学ぶことができました。」

百聞は一見にしかず。現場に身を置くことで、働くことの解像度がグッと上がったそう。

“気づき”を行動に。また一歩前へ。

現在大学3年生の弓達さん。今後についてはどのように考えているのか、お話を伺った。

「将来については、考え中です。まだ研究室にも配属されていないので、院への進学や就職などいろんな選択肢を検討しています。」

「ただ、インターンや自粛期間を経て、自分の周りの人が楽しく働ける、ありたい姿を目指せる、そんな組織づくりに携わりたいと考えるようになりました。もっと狭い範囲で言えば、能動的に物事を楽しむ人、例えば、やりたいことでワクワクして夜眠れない、みたいな。そんな人を増やしたいなと思っています。」

「自粛期間に感じた、余白の大事さもここに繋がると思っていて。ワクワクする人を増やすために、生活に余白を取り入れることも広げていきたいですね。それを実現するのが、サークルとか学生団体なのか、はたまた起業なのか、手段は決めていませんが、何かしら新しく始めようと画策中です。」

実体験をもとに、次は自分が生み出す方へ。
これからに向けてにこやかに話すその姿に、つられてワクワクする。

インターンをするかどうかを決めるのは、自分

最後に、長期インターンを検討している学生にメッセージを頂いた。

「ちゃんと悩んで、目的を考え尽くして、最後は自分で決めると後悔がないんじゃないかなと思います。僕は、1社目は他人軸でインターン先を決め、2社目は自分軸でインターン先を選びました。やっぱり、自分で考えて決めることで、しんどい時に踏ん張れるんですよね。これが他人軸だと、辛い時にどうしても責任転嫁しちゃうことを1社目で僕は痛感しました。
だから、自分で意思決定する。これが大事だと思います。

インターン中はたくさんの出会いや学びにあふれています。考えて、もし、やりたい!と思ったら自分で決めて飛び込んでみてください。」


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