人材

信濃 拓実×人材系インターン【長期インターン経験談】

今回お話を伺ったのは立教大学に通う学部4年生の信濃 拓実(しなの たくみ)さん。

これまで自身の器用貧乏さを感じていた。そして根っからの負けず嫌いな性格。突き抜けたいけどあと一歩のところで負ける、そんな悔しい思いや葛藤をバネに活動をしてきたという。

今までサッカーやテニスといった部活、趣味の将棋、大学受験、そしてビジネスなど様々な経験をしてきた。

その中から全てに共通する「勝ち筋」を見つけ、”自ら事業を立ち上げ、形にできる人になりたい”と考えるようになったという。その背景には「青春時代を事業者として」という思いが込められていた。

「色々、なかなか結果が出ない。」「器用貧乏かもしれない」と人にはぜひ彼の人生観。

(高校生時代の信濃さん)

絶対的な自信、見える勝ち筋

信濃:中学校の時まで器用貧乏でした。何でもできるようで、何一つ突き抜けることができなかった。

周りから凄いね!と言われることが多くて、それに満足していたんです。今思えば、突き抜けるまでの距離がわからず「突き抜けたい欲求」を閉じ込めて、半ば諦めていたんだと思います。

とはいえ、器用貧乏ながらも、活動を抽象化して、他の活動に活かすことが得意だと自負していました。例えば、勉強と部活、将棋も似ているところがあります。

その似ているところは3つあります。

①ゴールから逆算する(いつまでに何するのか)
②改善点を見つけ課題解決する(何が悪いか)
③設計してやり切る(どれだけやるか)です。

今でも、活動の中で活きていることが多いと感じていて「やりきれる!」と思う瞬間があります。それを僕は「勝ち筋」と言っています。

ー勝ち筋ですか?

信濃:はい。将棋の例えでいうと、物事を時間軸と空間軸でとらえ、時間軸は「全体が10だとした時に、7,8,9,10までにどうなるかを考え有利な体制を作ること。空間軸は「盤面を俯瞰し、弱みをつかれそうなところを見て、どうしたらその弱みを潰せるか」を見てみると、勝ち筋が見えてきます。

ー似ていますね。

信濃:そうなんです。小学校の時にやっていた将棋の経験は実際にサッカーやビジネスの場面で活きています。、大学生の時に気づきました。

もう一つ重要なことは「差別化」の考え方だと思います。差別化のためには、一見何これ?と言われるものこそ、効果が発揮されると感じます。皆がやりそうな正攻法はすぐに真似されてしまうからです。

例えば、受験勉強でいうと、ノートを真っ黒になるまでかき潰していました。隙間を埋めるように笑。一見、勉強のやり方としては非合理的に見えますが、「あれだけやったんだから大丈夫」と自信に繋がりました。

自分としては一発勝負で決まる受験の本質は「メンタルの安定」だと感じていたのであえて気持ち悪いくらいノートを真っ黒にして、「やりきった感」や「折れない自信」を身につけ、本番でも自信を持って取り組め、受験した大学は全て合格することができました。

(決して高い学歴ではないのですが、戦略的に考えて合格を確実に取りに行けた、一つの成功体験ではあります。)

一見、ノートを真っ黒にするまで勉強することは非合理的かもしれません(笑)

他の人から見たら、こいつ何しているんだろう?という感覚ですよね。笑しかし「いつも通りのメンタル」という角度から見ると合理的な行動をしていたのかなと思います。

ー高校卒業後の進路は大学。勝ち筋が見えるようになった今、どのように過ごしていくのかを聞いてみました。

大学生では「特権」を計画的に活かしきる。

信濃:大学生では”自ら事業を立ち上げ、形にできる人になりたい”という目標、大学生としての特権を活かしています。

自分が思う、大学生(私立文系)の特権は下記になります。

①生活の余裕
②時間の余裕
③環境選択の自由度

「生活の余裕」は、たとえ給料がなくても、何でも挑戦しやすい環境にいること。

逆に、お金をもらえる仕事は、自分の能力の範疇にあるので、成長角度が緩くなってしまうリスクもあるなと、個人的には思っています。

お金を気にせず、経験価値を最も優先して動くことができる。生活がかかっているとどうしても、お金優先で動いてしまいがちですが、この期間であれば最悪0円でも生きていけるので、「現時点ではお金をあまり稼げないが、経験としてとても自分の価値になると思う仕事や環境」を選んでいました。

そのおかげで、私の大学生活は常に金欠でした…(笑)

「時間の余裕」は、私立文系の大学生として、圧倒的な自由時間があることです。

自由に時間を使えるからこそ、時間をかけてしかできない経験を積むことができます。だからこそインターンをしたり、個人事業主として会社から業務を委託したり、めちゃめちゃ本読んだり、、など、時間をかけて知識や経験を獲得することがとてもしやすかったです。

「環境選択の自由度」は一つの環境にとどまらないこと、学生なのでふらふらといろいろな場所に行けることです。

一つの場所にとどまると視野が狭まってしまいますし、大学生の段階でインターンなどビジネスに携わると、変に自分の型や枠組みができてしまい、成長角度が落ちてしまう危険性があると思っているので、環境の変化や枠組みを広げていくことを重要視していました。
とはいえ、一つの場所でやりきらずに別の環境に移ってしまわないように気をつけました。

社会人になると、転職はそう簡単にできませんが、大学生の間であれば、時間を使って比較的自由に動くことができます。自分はインターンではなく業務委託で(ときには大学生であることを隠して)、いろんな会社にジョインして一緒に仕事をしていました。

ー大学卒業後は、どんな社会人になりたいと考えていますか?

信濃:職能として、1つ以上の分野で突き抜けることです。大学生の期間では、先程あげた特権を生かして、7社もの会社の中で、たくさんの挫折を挟みつつも、上流設計~実務まで、多種多様なポジションを経験させていただきました。

その中で、どの会社・ポジションでも生かせる自分の強みや特性、ネガティブな要因になってしまう弱みを知ることができました。また経験の幅広さやどんなカオスな環境でもやり抜ける力と自信は、それ自体が大きな差別化になります。

環境の変化がしやすい学生だからこそ身についたものだと思います。

社会人はそう簡単にふらふらと何社も渡り歩くことはできませんが、時間を使って一つの分野に注力して突き抜けるいい機会だと思っています。学生時代に鍛えたポテンシャル面の武器を生かして、次は職能の面で、1つの領域で圧倒的に突き抜け、強い武器を作るというのが、直近の社会人の目標です。(例えばこの領域の、●●マーケティングのプロになる、など)

学生時代では、小さな1軒家で仕事をする”ド”スタートアップから、渋谷の大きなオフィスビルにあるメガベンチャーまで幅広く渡り歩いたので、新卒で就職する時は、メガベンチャーでも、スタートアップでもない会社に入りたい。色々なフェーズの企業を経験して、自ら新しい事業を立ち上げ、形にできる人材になりたいです。

人との関わりの中で感じた自己成長以外の幸せの形

ーインターンを始める前はどの様なイメージを持っていましたか?

信濃:よく分かっていませんでした。父親が経営者なので、インターンよりも先に、そもそもサラリーマンって何?と思っていました。

自分の周りインターンをしている学生が一人だけで。インターンそのものについてよくわからなかったので、自分でも長期インターンを調べまくりましたよ。

ー1社目での働き方について教えてください。  

信濃:時期は大学年生の4月〜12月の8ヶ月間、成果によって担当する業務が変わる環境でした。最初はインサイドセールスから始め自分で商談のリスト管理をしたり、次にマネジメントや商談もしたり。そしてステップアップをして、最終的には「採用人事、マネジメント・チーム運営+自分でも営業」の仕事をやっていました。

基本週3日で出勤し、長期休みは週5日で働いていました。職場にカッコいい先輩がいて、その人に感化されていたこともあって、熱中して取り組んでいました。

ーなるほど。チームにはどの様な人がいましたか?

信濃:海外の学生やキャバ嬢の子もいましたね。ネイルOKな働き方が良いからという理由で応募してきました。(笑)

ーすごい多様な人がいますね!ベンチャーは自由な会社が多いと聞きます。自分自身がインターンを通して気持ちや、スキルの変化は感じましたか?

信濃:それこそ、人と何かすることの楽しさを実感しましたね。「自己成長」が自分にとって1番の喜びだと思っていたのですが、他人の成長を嬉しいと感じることに気がつきました。

例えば、私自身の判断がメンバーの考えの起点になったことがあって。キャバ嬢の子は入社直後、「ニートになりたい」と言っていたんですが、一緒に活動していく中で「この事業をもっとこうしたい!」とか「チームをもっとこうしたい!」と言うようになり、仕事での成果もめちゃめちゃ残してくれるように成長しました。

その変化に感動しましたね。このマネジメントの実体験から、人と何かをするって良いかもって思ったんです。

今しかできない事を積み上げる。30歳までの勝ち筋。

ー今後のキャリアについてはどの様に考えていますか?まずは、残りの大学生活をどう過ごしていこうと考えていますか?

信濃:大学に入る時は、事業作りで最大限結果を出すこと、今しかできないことは何かを考えていました。現在はそれに加えて、面白い人と出会いたいという気持ちが強いです。特に、同世代の経営者との関係性を築いていきたいです。

なぜ面白い人と出会いたいと思うのですか?

信濃:学生間だとフラットな人間関係を築きやすいと思うので、仲間を増やしたいです。自分みたいな変人を受け入れてくれる人は結構少なくて(笑)。

特に大学生で、本格的に事業に携わっていたり、立ち上げている人はかなり少ないと感じています。

事業内容に関わらず、自分で経営に携わっている人は自分の「価値観」とあうと思うので、ぜひご一緒したいと思っています。事業に全く関わっていなくても、目の前のことにハードに取り組んでいる人は好きなので、仲良くなりたいです。

ーそれでは今後30歳にまでにどうなりたいはありますか?

信濃:あらゆる領域で、自ら新しい事業を立ち上げ、形にできる人材になりたいです。

自分自身、やりたいことや好きなことに対して、必要であれば周りの人や環境を無視してでも(笑)、誰よりも熱中できる自信があります。そういった、自分のやりたい仕事、やりたい事業を思いついた時に、それを確実に実現できる人になるというのが今の目標です。

「自分が楽しそう、やりたいと思ったことを、やり切る。」

例えば、明日焼肉屋を始めたいとおもったら、自ら立ち上げ、軌道に乗せることができるということです。
それは「自分勝手に好きなことをして生きる」ということではなく、あらゆる難題や壁を必死に乗り越えて、自分のやりたいことや幸福を実現するところに、面白さを感じています。まさに部活と同じです。

その状態を実現するために、大学生の特権を生かして、スタートアップ、メガベンチャー、大手という異なるフェーズの会社に並行して入りその中で営業、マーケティング、人事、マネジメント、事業立ち上げという、「事業開発」に対してあらゆる角度から切り込んで取り組むことで、今しかできない幅広い経験を積み重ねています。

また、直近で会社を立ち上げましたので、いよいよ集大成という感じで、気合が入っています。
残りの時間でも、今学生でしかできないこと、やりやすいことに注力して頑張りたいと思います。

今までの経験から、長期計画を立て、実行し、将来「あらゆる領域で、自ら新しい事業を立ち上げ、形にできる人材」を目指して活動している信濃拓実さんでした!

インタビューありがとうございました。